溶接ブローホール、ピンホールの原因及び対策

 

いつもの溶接条件で作業を行ったのですが、なぜピンホールが起こったのでしょうか?

 

ブローホール、ピンホールは、溶着金属に空洞ができた現象です。溶融金属にガスが
巻き込まれ、凝固するときにガスが泡のように表面に浮上し空洞ができたわけです。
ブローホール、ピンホールの対策を取ろうとすれば、まず、ガスができた原因について
考える必要があります。
では、そのガスは、どこから来たのでしょうか?

 

 pin hole 2.jpg
溶融金属(いわゆるプール)は、鉄の融点が1539度であることから、プールの温度は1800度前後と推測されます。この温度において、水(湿気)、有機物は
気化されガスになり、ブローホール、ピンホールの原因になると考えられます。

 

(1)水、湿気
  ①溶接材料(ワイヤ、手棒等)は、乾燥しているでしょうか?
  ②母材表面の水分は除去されたでしょうか?
  ③シールドガスの流量は不足していないでしょうか?
   シールドガスが不足すると、周りの湿った空気が巻き込まれ、ブローホール、ピンホールの原因になる可能性があります。
(2)有機物
  ①母材表面の汚れ等は除去されたでしょうか?
  ②亜鉛メッキしているでしょうか?

 

対策:
  ①溶接材料の管理。
  ②溶接作業前水分、汚れの除去。
  ③シールドガス流量の調整。できれば屋内での作業を推奨。
  ④溶接部亜鉛メッキの除去。   

 

 

 

2021.05.07 Friday